
歯と歯ぐきを守り、
一生自分の歯で噛むために
歯周病は、自覚症状がないまま進行し、歯を支える骨を溶かしていく病気です。当院では「悪くなってから治す(Cure)」のではなく、日常のケアと管理(Care)によって、大切な歯を守ることをモットーにしています。
また、当院ではリスクを可視化できる「唾液による歯周病チェック」を導入しています。日常のケアの延長として、まずはお気軽にお口の健康状態を確認してみませんか。
歯周病とは
歯周病は、歯垢(プラーク)の中の歯周病菌によって引き起こされる感染症です。初期は歯ぐきの炎症(歯肉炎)から始まりますが、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。放置すると炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで及び、骨が溶かされていきます。歯がグラグラし始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。また全身の健康にも影響を及ぼすことが明らかになってきました。
こんなお悩みはありませんか?
- 歯みがきで出血する
- 歯ぐきが下がってきた気がする
- 歯がぐらぐらする
- 食べ物がよく歯と歯の間に詰まるようになった
歯周病の原因
歯周病を引き起こす原因は、歯に付着したプラークに潜む細菌です。付着した食べカスを放置するとプラークへと変化し、数日で歯肉に炎症を起こしはじめ、約一週間で歯肉炎へと進行します。歯周病は進行するとあごの骨を溶かす恐れもあるため、早期にプラークを除去することが重要です。患者様へ寄り添った予防に努めています。
01
細菌
お口の中に残った食べかすを餌に増殖する「プラーク(歯垢)」には、膨大な数の歯周病菌が含まれています。この細菌が毒素を出し、歯ぐきに炎症を引き起こすことが歯周病の直接的な始まりとなります。
02
環境
歯並びの乱れ、不適合な被せ物、口呼吸による乾燥などは、細菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。また、歯ぎしりや食いしばりによる過度な負担も、歯周組織の破壊を早める一因となります。
03
全身疾患
糖尿病などの全身疾患や、加齢による免疫力の低下は、歯周病を悪化させる要因となります。特に関係が深いとされる糖尿病は、相互に影響し合うことが分かっており、医科と歯科の連携した管理が大切です。
04
生活習慣
喫煙は血管を収縮させ、歯ぐきの自浄作用を妨げるため、歯周病の最大のリスクと言われています。そのほか、不規則な生活、過度なストレス、偏った食生活なども免疫力に影響し、進行を早めることがあります。
歯周病の進行
Flow1
歯肉炎
歯周病の初期段階です。炎症が歯ぐきに限定されているため、赤く腫れたり、歯磨きの際に軽く出血したりしますが、痛みはほとんど感じません。この段階ではまだ歯を支える骨は溶けていません。歯科医院での専門的なクリーニングと、日々の適切な歯磨きによって健康な状態に戻すことが可能です。

Flow2
軽度歯周炎
歯肉炎が進行し、炎症が歯を支える骨(歯槽骨)にまで達し、骨が溶け始めた状態です。歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。歯ぐきからの出血や腫れも見られます。ご自宅での歯磨きだけでは改善が難しく、歯科医院での歯石除去(スケーリング)などが必要です。

Flow3
中等度歯周炎
歯を支える骨の破壊がさらに進み、歯周ポケットも深くなります。歯がグラつき始め、硬いものが噛みにくくなっている状態です。歯ぐきを押すと膿が出たり、口臭が強くなったりするなど、自覚症状が現れやすくなります。歯周ポケットの奥深くに付着した歯石を取り除く処置が必要です。

STEP4
重度歯周炎
歯を支える骨の大部分が溶かされ、歯の根が露出していることもあります。歯のグラつきが非常に大きく、食事もままならなくなるのが特徴です。歯ぐきからの膿や出血も顕著です。このまま放置すると歯が自然に抜け落ちてしまいます。他の歯への影響も考慮し、抜歯が選択される場合も少なくありません。

当院の歯周病治療の特徴

プロによる丁寧で精密なケア
歯周病の原因となるプラーク(細菌の塊)や歯石は、日頃の歯磨きだけでは届かない「歯と歯の間」や「歯ぐきの隙間(歯周ポケット)」の奥深くに潜んでいます。当院では、専用器具を用いてこれらの汚れを徹底的に除去し、丁寧にクリーニングいたします。毎日の歯磨きではメインテナンスしにくい深い箇所まで、口腔環境を整えます。

唾液による歯周病チェックでリスクを可視化
治療において、まずはご自身のお口の状態を客観的に知っていただくことを大切にしています。当院では、「唾液による歯周病チェック」を導入しており、目に見えない細菌の活動量や炎症の程度などを数値化して共有します。現在のリスクを正しく把握することで、一人ひとりのライフスタイルに合わせた「納得感のある予防計画」を共に作り上げていきます。
自分の磨き方に合った歯ブラシを選んでいますか?
毎日欠かさず歯を磨いていても、磨き癖やお口の形状に合わない道具を使っていると、汚れ(プラーク)は蓄積し、歯周病のリスクを高めてしまいます。当院では、歯の磨き方の癖をもとに、お一人おひとりに合った歯ブラシやケアグッズをアドバイスいたします。「Care(予防管理)」の第一歩は、自分に合った道具を知ることから始まります。毛の硬さ、ヘッドの大きさ、握りやすさなど、プロの視点で選んだ一本で、効率よく汚れを落とす習慣を身につけましょう。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病はお口の中だけの病気ではありません。歯周病菌やその毒素が、炎症を起こした歯ぐきの血管から体内に入り込み、血流に乗って全身を巡ることがわかっています。これにより、糖尿病の悪化や、心筋梗塞・脳梗塞といった心血管疾患、さらには早産・低体重児出産などのリスクを高める可能性が指摘されています。お口の健康管理は、全身の健康維持にもつながるのです。
一生、自分の歯で美味しく食べるために

当院では「悪くなってから治す」のではなく、健康を維持する「予防管理(Care)」に力を入れています。「治すのは患者様自身」というポリシーのもと、お一人おひとりの磨き癖やライフスタイルに合わせたセルフケアのアドバイスも丁寧に行います。毎日の正しい習慣づくりから、健やかなお口の状態を共に守り続けていきましょう。
